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葛葉川にてシャワークライム

ラニーニャの悪戯か、着実に進行する地球温暖化の成果なのか、厳かった残暑もようやく終わりを告げ10月の声と共にすっかり秋めいてきました。
9月初旬に職場が変わって暦通りに休みが取れるようになった事も有り、連休の一日を利用して沢登りの入門コース、表丹沢葛葉川へ行って来ました。

沢登りは20代の頃、秋川盆堀川や房総三石の桑の木沢を遡行して以来縁が無かったので道具も一から揃えなくてはなりません。が、これがなかなか楽しい作業。
かつて渓流遡行と言えば地下足袋+草鞋というのが当たり前で、同じく地下足袋の底にフェルトを貼ったものが釣り用として出回っていた程度。私も前述の沢登り入門の際はホームセンターで購入した地下足袋に釣り具店か何処かで購入した草鞋を履いて行ったのものですが、現在はキャラバン社やモンベルなど数社から化繊フェルト、ゴートフェルト、ステルスラバー等の素材を使用した登山靴スタイルの渓流シューズが発売されており、どれを選ぶかはよりどりみどり。乾いた岩に抜群のグリップ力を発揮するというステルスラバーも興味が有るが、今回は値段が手頃なキャラバンの柳又フェルト底を購入。ヘルメットは以前REIの通販で購入したまま使う機会も無くタンスの肥やしと化していたカンプの白い定番ヘル。フリーサイズで帽体とハンモックの空きが大きく、被ると頭の上にちょこんと乗っかる感じ。ザックはモンベルのメッシュバックに防水袋を組み合わせる大きめなデイパック。他にはネオプレンのスパッツ、グローブ、ソックス、シヤワクラ専用のタイツ、発水性能にすぐれたアンダー(これは優れもの)等を新たに購入。用心の為カラビナ、スリング、ツェルトなど。下山用には以前ハセツネにも履いて行った使い馴れたトレランシューズを用意しました。一方初級者向けの沢、しかも単独行という事でロープやハーネスは持参しません。

最近は遠方の山や海まで車を転がして行くのがやや億劫になりつつある自分ですが、東京湾と多摩丘陵?を隔てているとは言え丹沢は地元と同じ南関東、と言う事で随分と気分は楽。のんびり7:00に千葉を出発したのだが、この日は三連休の中日、早々に高速道路渋滞の洗礼を受けた上に登山口の菩提でも道が解らず大いにタイムロス。入渓点の葛葉の泉に到着したのは9:30を回った頃でした。いくらなんでも遅すぎか?。

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(団体さんで大賑わいの葛葉の泉)

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(水量多め?)

名水100選にも選ばれているという葛葉の泉は大変な人気で、ひっきりなしに観光客がやって来ては水を汲んで帰って行く。川は一週間前の台風の影響がまだ残っている様で地元のおじさん曰く、いつもより増水気味との事だが、私自身は初めて来た場所故比較対象が無く多いのか少ないのかハッキリ言って良く解りません。

AM10:00観光客を横目に身支度を整えて出発。林の中を少し歩いて入渓すると早々に登り方が解らない滝が表れゴルジェの中で立ち往生。「入門用の沢じゃなかったのかよ?」とぼやきながら高巻いてみるが下り口が解らない。しばらく薮の中を右往左往した挙げ句川に戻って膝まで釜に入り流芯に取り付いてみると意外と簡単に越える事が出来た。この後もF2横向きの滝、F3幅広の滝とホールド、スタンス共豊富な滝を気持ち良く越えて行くが、事前の情報で難しいと聞いていたF5板立ての滝は一瞥して高巻く。
この辺りで少し前から抜きつ抜かれつしていた単独行の初老の男性が追い抜いて行った。先程よりこの人、岩上に腰掛けて何やらほら貝の様な物を吹いたり念仏を唱えたりしていたのだが、F6中段の滝壷ではパンツ一丁になり滝に打たれ始めたではないか。修験者なのか?
滝修行に没頭する初老の男性を横目に林道手前のF7曲がり滝に取り付く。一段目は簡単だが2段目は増水した水が樋状に落ちており登り方が解らない。既に中段まで登っているので下りることも出来ず逡巡していると先程の山伏氏が追い付き「私が先に行きましょう」と先導してくださった。どうやらホールドスタンスが増水した水流に隠されてしまっていた様で、へつり気味に取り付きそのまま水流の中を飛沫を浴びつつ直登すると思ったより簡単であった。
ここで下山するという山伏氏に「お気をつけて」と挨拶の言葉を掛け、再び1人となって登りはじめる。
この後もそれなりに登り応えのある小滝が次々と表れなかなか侮れない。確かに突出して大きな滝が在る訳でも無い葛葉川は初級者向きではあろうが、私の様な初心者にとっては決して簡単な沢では無い様だ。でもそこが面白い。ささやかながらも堂々としたアドベンチャーなのだ。此所まで登る頃には水に濡れながらの遡行がすっかり快感になっていた。
F10富士型の滝を前にして一本取りつつふと靴に目を落とすとベロの隙間に挟まった何やら茶色の物体が・・・ヒルだった。良く見ると靴だけでは無くスパッツの隙間にも何匹もの小さなヒルが取り付いているではないか!!。表丹沢=山ヒル天国という噂はどうやら本当だった。始めてのヒル体験に驚愕しつつ暫くはヒル退治に没頭する(一匹だけ見落としていた事が下山後発覚するのだが)。
最上部のF13はスラブ状で、立っている為直登出来ず、脇の乾いた岩場を巻気味に越えて行くのだが上部のスタンスが広く嫌な感じ。本来ならこの辺りから水涸れの筈だが、増水の為かどこまでも流れが続いている。名残惜しいが本流を離れ、テープの指示に従って枝沢に入る。暫くガレをよじ登り、適当な場所で平行する小尾根にトラバース、小尾根には思ったよりハッキリとした踏み跡が付けられていて正直ホッとした。
先程の枝沢の源頭部とおぼしき小広場を右手に臨み、杉の人工林の中に細々と続く踏み跡を登りきると、ひょっこり三の塔に続く登山道に飛び出した。

この日、下界は晴れていたが稜線はガスが出ていて寒かった。寒いので早々に休憩を切り上げて下山を開始。二の塔までは整備された登山道が続くのでトレラン気分で少し走ってみる。

丹沢周辺では以前から特有の地質とオーバーユースによる登山道の荒廃が問題となっており、一部では修復の跡が痛々しい。主稜線を巡る道ははそれなりに整備されているものの二の塔から葛葉の泉への下り、俗に言う「馬鹿尾根」は何ら手を付けられていない様で荒廃が著しく、滑り易い泥道や薄暗い人工林の斜面にかなり消耗する。
18:00すでに薄暗くなり始めた葛葉の泉に到着。
驚いた事にこの時間でも(当然街灯も無く真っ暗)水を汲みに来る人が引きも切らない。軽トラやカブに乗ってやって来て大量に汲んで帰って行く。自分も空きペットボトルに水を汲んで持ち帰る事にしました(美味しい水で人気の高さもうなずける)。
下山後秦野の日帰り温泉で汗を流しているとふくらはぎの裏から出血しているのを発見。下山時に履き替えたソックスも血で染まっているではないか。この時は痛くも痒くも無かったがどうやら小さなヒルに血を吸われていた模様。くわばらくわばら。
9月16日 晴れ(山中曇り)

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(枝沢源頭にて、宝石の様な虫)

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(馬鹿尾根下山中、唯一気持良い場所)

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Comments

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