マリンマラソン参加記念にランニング関連の雑文をもう一つ。
マラソン大会に出ている。などと人様に言うと「ヘ〜」という軽い驚きとともに大抵聞かれるのが「ところでランナーズ・ハイって成った事ある?」という一言。
滅多に経験出来る物では無いだけに興味を引かれるのだろう。言葉自体を知らない人は殆どいないのではないだろうか。
ところがこの「ランナーズ・ハイ」。
なろうと思ってなれる訳でも無く、死に物狂いで走れば必ず体験できるという物でも無いようだ。
私自身はマラソンを気楽な気分で取り組みたいと考えている方なので「ランナーズ・ハイ」なる物がどの様な状態なのか今だに良く解らないのだが、後で考えるともしかして?、という体験が一度だけ有る。
一般に市民マラソン大会は町おこし村おこしのイベントとして行われている事が多いので、どの大会を走ってもちょっとしたお祭り気分で応援してくれる沿道の方達も多く、これはこれで有り難いものだ。
時には思わず笑ってしまうような愉快な応援や、良く知っている曲がバンド演奏されていたりすると思わず嬉しくなったりする。ましてや見知った人からの応援は文字通りの勇気百倍である。これとてランナーズ・ハイと言えない事もないのだが、その(私的に)驚くべき事態は、沿道から発せられたお婆ちゃんのつぶやきを耳にした瞬間に始まったのだ!!(笑)
以前、ハーフマラソンの「10キロを鼻歌まじりで走り切る」(残りの11キロで勝負)」を目標に今現在よりもう少し(というか大分)走り込みに力を入れていた時期が有った。
そんな折の話である。
毎春茨城県の土浦市を中心にして42.195kmを走る「霞ヶ浦マラソン」。
海の様な(実際中世までは海だった)霞ヶ浦をかすめて田園地帯を走る手作り感に溢れた大会だ。
コースも半ばを過ぎた頃、「10キロ鼻歌」故当然ながら気力体力とも枯渇気味。ジョギングスピードでトロトロと走っていたのであったが、こんな時は沿道からかけられる「ガンバレ!」の声援も笞で尻を叩かれる様な感じでかえって辛かったりする。
ある農家の前を通過した時だった。
初老のおばあちゃんが応援の為か「〜御苦労様ですう」(実際何と言ったのか良く憶えていないのだが)と呟く様に我々に声をかけながら庭先から出て来たところに出くわした。なぜかは知らぬがこの(おばあちゃんにしてみれば)何気なく発せられたねぎらいの言葉が私の耳に入ったとたん体のどこかが反応し、突然体が軽くなり、呼吸が楽に、重心が高くなって足の痛みも無くなり、まさしく唐突に「イケる」感じになったのだ。
その瞬間ランナーズ・ハイなどという意識は全く無いので(今もって不明)何が起こったのか自分でも解らずこのまま行って良いのか?と一瞬戸惑ったものの「行っちまえ!」と抜きに掛かったところ、ありゃりゃという感じでもう走っても走っても疲れ知らず。しかし、30キロを過ぎて「このままゴールまで行けるのではないか?いやそんな馬鹿な」などと自問自答しているうちに、案の定 再び唐突に軽さは消え、飛ばした分のツケがどっか〜んとのしかかってきたのでした。その後のゴールまでが長かった事は言うまでもありません。。。(TT)
以上、私が体験した唯一のランナーズ・ハイ(かも知れない)本当に唐突で不思議な体験の顛末でしたが、
実際の所ランナーズ・ハイってどんな物なのか、体験した人に聞いてみたい気がします。
お粗末様でした。
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