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October 2008

江戸川堤を走る

市川リバーサイドマラソンを走ってきました。
この大会、以前は行徳橋から江戸川の堤防を北上し、寅さんでお馴染みの柴又辺りで折り返す15キロという微妙な距離の大会でしたが、久しぶりに参加してみると10キロに短縮されていました。このくらいの距離だと殆ど緊張する事無くスタートラインに立つ事が出来ます。

スタート30分前に会場に到着。着替えを済ませ荷物を預けてスタート位置へと移動するが何となく足裏の感じがおかしい・・・?
そういえば前回履いた後、インソールを外したままだった事を思い出した。履いて来た普段履きのスニーカーはバックに入れて預けてしまったし、スタート時間は間近だし、
こんな些細な事でも、スタート前だと焦ってしまうものだが、実際走り出してしまえば案外気にならないものでした。
それにしても相変わらずタイムは悪くなる一方だ。
まあ最近は普段殆ど走っていないので当然といえば当然なんだけど。

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貧民の帝都

「読んでおいて良かった」と思う。
本を読む事の重要さを再認識させてくれる目から鱗の一冊だった。
華やかで真新しい文明開化の部分ばかりがクローズアップされる明治維新は、一方で貧困層の大量発生という暗い暗い影を伴っていた。戊辰戦争の混乱と幕府の崩壊で無政府状態となり、江戸詰の侍達が地方に戻ってしまった東京の町には、貧しい庶民や失業してしまった武家の下働きの人間達ばかりが残されて、広大な空家となった江戸城に乞食が住み着き、町のそこかしこには行き倒れ人の屍骸がころがるという悲惨な状況が展開されていたらしい。やがて新政府の体制が整えられていくのに伴って、新首都東京の「恥部」である町に溢れる乞食、行路病人、孤児、独居老人等の極貧民を隔離収容する施設が作られた。これが後に養育院という平成の時代まで続く社会福祉施設の始まりとなる。
この本ではこの養育院の変遷を軸に初代院長としてらつ腕をふるった渋沢栄一の奮闘振りや大正、昭和初期まで存在した東京の4大スラムの立地や起源、様子などが現在の地図とともに詳しく説明されている。また所謂「部落差別」の深刻化の起源が皮肉な事に明治時代の賤称廃止令に有るという事実は、意外だが成る程と思わせる。都市のインフラ整備を可能にさせた「財源」の話も何か今日に通じる様で興味深い。
それにしても“淤水縦横して汚穢を極めたるもの散在する”貧民街が今日では「都心」に相当する地域にも存在していたとは驚きだ。
自分達の町にかつてスラムが存在した。なんて事は誰も好き好んで話す者は居ない。このような事実は「江戸時代には芸人や芸者などが住む粋な町でした」なんてな風にぼやかされ、意識するともなしに隠されるのが関の山だ。そして日本の資本主義の父といわれ今日まで残る名だたる企業の創業者として名を残す渋沢栄一の筋金入りの社会福祉事業家としての一面、その行動力と信念の強さに打たれた。明治より現代に至るまで、利益の追求と社会への還元の両立という意味ではたしてこの人を超える実業家は存在するのだろうか?と思わせる。

東京が災害や戦争に翻弄されていく過程で養育院もまた変遷を余儀なくされ、行財政改革のうねりと共に終には事実上の廃止となってしまった。社会不安や格差が急速に拡大し、街に浮浪者が溢れる現代社会。はたして救いはあるのだろうか?
作者の思いは現代の「非人」階級に繋がっていく。
要所毎に挟まれる作者の独白、解釈の部分で時折現れる「揺れる思い」「断定への恐れ」は読み手に不安感を与えるが、それはまたこの問題の難しさを象徴しているようにも感じられた。

Photo_2

塩見鮮一郎著
文芸新書、文芸春秋社

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高尾山森林遊学走

9月最後の日曜日、高尾山で開かれた森林遊学走大会の7キロマラソンに参加してきました。2004年に同じく7キロコースを走って以来2度目の参加となりますが、5年前は表高尾、今回は裏高尾と会場、コースとも全く変わっています。(2004年大会参加の様)

午前中の早い時間にスタートする他のマラソン大会と比べて15キロが12時10分、7キロが12時20分とかなり遅めのスタート時間となる為、ネットのダイヤ情報等で調べたうえで決めていた当初の予定時間よりもすこし遅れて自宅を出たのだがこれが失敗。京王高尾山口の駅についた時は既に最終便のシャトルバスが出た後でした。正に万事休すといったところですが、運良く会場へ移動するスタッフの好意で車に便乗させていただき、かろうじて事なきを得ました。
感謝にたえません。

JR中央線や中央高速道路が走り抜け、圏央道のトンネル工事も始まった様子の裏高尾だが、旧甲州街道小仏越えの田舎っぽさや道の狭さは多分昔とあまり変わっていない様子で東京でありながらも実にのどかでほっとする雰囲気だ。

最近のトレイルランブームを反映してか15キロコースを走るランナーの人数は平地の大会と殆ど変わらない。一方7キロコースは初級者向きとして捉えられているのかやや少なめ。それでも走った感想としてはコース前半のきついところは共通なので初級者向きと言う感じはあまりしない。
7キロコースの場合、前半は細いトレイルの急登、ここは若干足場の悪い登山道なので走ったり追い越したりは不可。皆一列となって登って行くが、普通なら適当に休みを入れつつ登って行くところ、後ろから追い立てられての全く休みなしの登りなのでかなりきびしい。中盤は縦走路に上がって登ったり下ったりと一般ハイカーに混じって走る。この辺りでは普段から走る人が多いのか一般ハイカーも馴れている感じで好奇の目を向けるひとは皆無。
(余談だが最近は北アルプスの稜線あたりでも走る人が結構いるらしく、中には大キレットを運動靴(トレランシューズ?)にTシャツ短パンで超える猛者もいるとか!!)
後半は待ってましたの大下り。走り出したら止まらない林道の下りで足に負担のかかる道だが、殆ど鋪装されているので痛快。

終盤は15キロコースと合流し一緒にゴール。
タイムは全く気にしていなかったのでわかりません。

帰りはなかなかやってこないシャトルバスを待ち、参加賞を貰って何時始まるのかわからない閉会式はパス。薬王院の参道で名物のトロロ蕎麦と蒸し饅頭を食す。穂高の疲れがまだ残っていて、新宿まで曝睡でした。

Takaosansinrinrun08


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