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激流中国

忙しい毎日を送っているとブログの更新もまま成らないまま時間だけが過ぎて行く。一日も休まずきちんと更新が出来ている人は一体どのような生活を送っているのだろうか。

昨年の4月からNHKスペシャルとしてほぼ月一回のペースで放送されているドキュメンタリー「激流中国」。全ての放送分を見ている訳では無いが、見る度に現代中国が抱える様々な問題に深く切り込むしっかりとした取材内容についつい引き込まれてしまう。聴視聴料問題や着服など(そういえば橋下大阪知事との喧嘩なんて話題もありましたなあ)叩かれる事の多い最近のNHKだが、やはりドキュメンタリーの質は高い。聞くところによるとこの番組は中国国内でも話題となっているとか。勿論内容が内容だけに正式なTV放映ではなく、ネットへの動画投稿が当局の度重なる規制にもかかわらず後を断たないらしいのだ。
3月2日の内容は極端な経済政策が生み出した農村の貧困、都市と農村の深刻な格差問題を描いた
「上海から先生がやってきた〜貧困の村で」
ボランティア教師として中国でも最貧地域である寧夏回族自治区に派遣された上海の名門大学に通う都会暮らしのお嬢さん、梁さんとその仲間達が体験する厳しい格差の現実と、それに立ち向かおうとする努力の日々を追ったドキュメンタリーだ。貧困から逃げ出すため無人となった集落、住人が居なくなればたちまち朽ち果てる日干しレンガの家々、岩だらけの乾いた山々。そんな環境下においても、具の無い饅頭で腹を満たし、まだ薄暗い早朝から校舎の窓の灯りを頼りに屋外で一心不乱に教科書を読む子供達に驚かされる。貧困あえぐ生活、それを克服する道は大学進学しかないのだ。
剥き出しの貨幣経済に振り回され、利子の仕組みも知らぬまま生活の為に借金を重ねる生徒の家族。そんな子供達を救おうと銀行に乗り込み、執拗に交渉する梁さんに「返済が出来ないなら起訴もあり得る」と言い放つ銀行員。彼等が操るコンピューターの画面には、グローバリズムの象徴とも言えるウィンドウズの緑の丘。何とも言えない居心地の悪さ、バランスの悪さを感じてしまう。
自分達の努力だけではどうする事も出来ない生徒達の境遇を、何不自由する事なく大切に育てられてきた自らと比較して涙する梁さんの姿には、見ている側のこちらにも込み上げて来るものがあった。

彼女達もやがては都会に戻りエリートビジネスウーマンとして社会の中枢を担う様になるのだろう、その時、社会の矛盾と不公平を目の当たりにした彼女達が、机上の空論や小難しい理屈ではなく、真に豊かでゆとりの在る社会を生み出す事を切に願わずにはいられない。
そしてその時、日本と中国の関係は一体どのようになっているのだろうか。

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