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September 2007

パットメセニー&ブラッドメルドー

既に2枚のアルバムを発表しているパットメセニーとブラッドメルドーによるユニット「パットメセニー&ブラッドメルドーカルテット」のライブに行って来ました。
とは言うものの何だかんだと忙しい木曜日の夜、生憎仕事が長引いてしまった為に会場入り出来たのは既に演奏時間も半ばを過ぎた頃。残暑がぶり返して蒸し暑い渋谷の坂を汗を拭く事も忘れて会場のNHKホールへと駆け込んだのでした。それにしてもNHKホールは遠すぎる、前回の様に有楽町でやってくれ!
2枚のアルバムを聞いて感じられる通り今回のライブは本格的且つシンプルなジャズのパフォーマンスでありポップ的要素は少ないのですが、メセニーの超絶演奏は健在、というか若いメルドーを迎えてよりパワーアップしている感じ。割と仕事の出来る後輩を仕事仲間に迎えて、よし見てろよとばかりに頑張ってしまう事って我々でも有りますよね、無いかな?・・・
ともかく、今回はもう神の域でしたね。
他の方のブログを読むと前半に定番曲があったようですが、新しいアルバムをあまり聞き込んでいない事も有って自分が会場入りしてからの曲目は良く解らずじまいでした。
アンコールは2曲、素晴らしいパフォーマンスに感謝して今回もスタンディングオベーションですが、ロックのコンサートと違って演奏中に立たないで済むのは楽です(笑
ところで今回ちょっと気になったのは内容の充実度に反して観客の入りが今一つだった事。以前は比較的大きな会場でも立ち見が出る程だったのですが今回は自分の居た3階席では空席が結構目立っていました。
残念な事です。

パットメセニー&ブラッドメルドーカルテットツアー2007
2007.9.27 NHKホールにて

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ル・コルビジェ展

六本木ヒルズの森美術館で昨日(9/24)まで開かれていた「ル・コルビジェ展」。熱帯夜が続いた8月のとある夕刻、仕事帰りに見てきました。

一般的には「サヴォア邸」等の先進的な住宅建築で知られるル・コルビジェ(本名シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ)ですが、実際には大規模な公共建築や都市計画、工業デザイン等々多岐に渡る氏の業績。
それらを網羅する展示内容は必然的に大規模で見応えの有るものでした。

出かけたのは週末の夜。場所柄かデートの途中と思われる若い観客が多い。ちょっと建築に興味の有る人なら多分知らない人は居無いであろう巨匠の生涯にわたる作品の展覧会という事で皆熱心に見入っています。

実は不勉強にして良く知らなかったのですがこの人、本来は画家の道へと進む筈だったようで建築設計の傍ら絵画や彫刻の製作を生涯に渡って行っており、午前中はアトリエで絵画製作、午後は事務所で建築設計という生活を続けていたとか。ピカソやブラック等による「キュビズム」に対して「ピュリズム」=純粋主義に属するという抽象的な作品群は趣味活動というには納まらない本格的なもの。展示ではそれらの絵画彫刻作品と建築における業績を交互に巡る事によって、相互の関連性や影響を理解できる構成となっています。

展示は初期の絵画作品から始まる。
『暖炉』と題された最初期のやや小さめな絵画作品は暖炉の上に置かれた正体不明の白いキューブのたたずまいが「後の氏の建築作品を連想させる」と解説に有る。
絵画彫刻作品の傾向がやがて具象から抽象へと移行してゆく一方で、建築作品の展示は共同住宅『ユニテダビダシオン』のユニット一戸分の実大再現、コンペで落選した旧ソ連『ソビエトパレス』のCG再現、後の都市計画家達に多大なる影響を与えた未来的都市計画など圧巻の一言。
工業化住宅の先鞭となったドミノ住宅や、人間工学にもとずくモデュロール、近代建築の5原則等々モダニズム理論に基づく精緻で先鋭的な建築の仕事の一方で、奔放で情熱的な絵画、彫刻の仕事が自分には一見矛盾するようにも感じられる。
しかし、シャンディガールの都市計画やロンシャン教会堂等々、老境に達っしてからの作品群はそれまでのものとは大きく傾向が異なり、情熱的で奔放、時におおらかとさえ感じる作品性に変化して行くのだが、誰からも押しも押されもせぬ巨匠となった建築家が暖めていた夢を一気に開花させたとするならば、なるほど先進性や独創性の追求において、それらには何の矛盾も無いと解釈することもできる(このあたりは主催者の意図するところでもあろうか)。

最後の作品は南フランス、カップマルタンの別荘、というより小屋。1965年に氏が亡くなるまでの最晩年の期間を過ごした海辺のアトリエの実物大再現展示だ。
実物の小屋の内部を忠実に再現したというこの展示物も靴を脱いで中に入り、空間を体験する事が出来るのだが・・外で順番を待つ間に抱くわくわくとした期待感に反してその空間に驚く様な仕掛けは何ひとつも無い。無駄な空間を省きちょっとした隙間を有効に活用する工夫には感心させられるが、敢えて側に居る学芸員?に説明を聞くまでもなく眼の前に見える事物が全てであるらしい。
枯淡の境地に達した大建築家が遺した最後の作品は正に方丈の庵だった。
そして本当のエピローグは、南フランスの海を臨んで佇むコルビジェの墓を写した一枚の写真。モダニズムと純粋主義を先鋭的に追求した建築家らしく質素で飾り気のないながらもどこか懐かしさの漂うたたずまい。
そこに立てられた墓碑は、あの『暖炉』に描かれた白いキューブに良く似ていたのでした。

六本木ヒルズ 森美術館にて。
9月24日(月)まで開催(終了しました)

Le_corbusier_exhibit

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金峰山

8月に入り記録的な暑さが続いた今年の夏。
下界では茹だる様な酷暑の一日、奥秩父の名峰、金峰山へ大弛峠からの往復縦走で登ってきました。
続きはこちら

070814_kinpusan03_2

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