« ガッツに気骨を垣間見る | Main | 多分あの日の様な空の下 »

NHKスペシャル日中戦争

残暑お見舞い申し上げます。
額に汗して待ちにまった夏休みでしたが、今年は全て仕事。
青く澄み切った夏空の下、閑散とした都心の風景を堪能しています。

例年夏と言えば避けて通る事の出来ない日本人の心に刻まれた悲しい記憶の数々、広島、長崎の原爆記念日、御巣鷹の尾根に散った日航機の悲劇、終戦記念日etc。
一昨日放送されていたNHKスペシャル「日中戦争」はなかなか見応えの有るドキュメンタリーでした。日頃何かと腹の立つ事も多いNHKだが、やはりドキュメンタリーは面白い。
最近ネットやブログの世界では随分と保守的な、あるいは右寄りな考え方を目にする事が多い、彼等の間では所謂「南京大虐殺」など無かった事になっている、中国大陸への止めど無い侵攻も、結果として大量の難民を生み出した満州国の建設も全て自衛の為である、と。一方で、ある意味戦後の日本の伝統的とも言える左派的指向の考え方では、全ては日本側が仕組んだ侵略戦争であり、非道な事をした日本人は謝罪し続けなければならない、と言う事になる。
番組では蒋介石野率いる中国国民党軍と日本軍、ナチスドイツと中国と日本の三角関係、日本政府と軍部の対立等々、善か悪、勝ち負けといった単純な二元論的考え方では済まされない国と国との複雑な駆け引き、命を賭けた宣伝戦が戦争の最中において繰り広げられていた事を紹介していて興味深い。蒋介石の巧みな戦術にのせられた軍部は、自らが定めた不可侵ラインをやすやすと超えて大陸深く侵攻して行き、結果として混乱と錯綜の中、南京の悲劇を生む事になる。勿論10年間にもわたった長い戦争の全貌をわずか1時間程度に集約するには多少の無理もあるかもしれない、しかし今日のイラクやレバノン、パレスチナで繰り広げられている事と全く同じ様な事が60年前の中国大陸で繰り広げられていた事に考えさせられた。

|

« ガッツに気骨を垣間見る | Main | 多分あの日の様な空の下 »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

Comments

戦争は複雑です。
ビジネスにしている企業があれば、民族意識、宗教を錦の御旗にしたり、理由をつけようと思えばいくらでもありますから。
平和はひとつしかないからなー。いうだけヤボだけど、足るを知れば妬みも憎しみもやわらぐのに、、。

Posted by: shimo | August 23, 2006 at 10:06 AM

shimoさんこんにちは。
折角コメントいただいたのに放置してしまいすいません。なかなか書く時間がなくて・・困ったものです。
コメントの御意見、全く同感ですね。中東で起こっている事など典型的でしょうが、やられたからやり返す、やり返されたからもっとやり返す。。価値観の押し売りと相手への無理解、隣人への恐怖と過剰防衛等々戦争を始める理由はいくらでもある。

Posted by: ヨシヲ | August 28, 2006 at 02:04 AM

The comments to this entry are closed.

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/53409/11442207

Listed below are links to weblogs that reference NHKスペシャル日中戦争:

« ガッツに気骨を垣間見る | Main | 多分あの日の様な空の下 »