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August 2006

多分あの日の様な空の下

お盆休みの真っ只中、打ち合わせに向かうため都内を車で走り抜ける。
眠ったように静かで閑散としていている都心の中で唯一ひどく混雑している場所が在る。千鳥が淵から九段にかけての一帯だ。
黒塗りの高級車の列、ものものしく路肩を固める機動隊の装甲車両、騒々しい音楽をまき散らす街宣車、どこまでも続く渋滞etc..
内堀通りを諦め北の丸を通り抜けると空いていてほっとした。
小泉首相の公式参拝が話題となっている。これについては色々な考え方があるだろう、不勉強の自分は敢えて意見を述べる事はしないが、この異様な光景を見れば、この日のこの場所が色々な意味で普通の場所でない事は確かだ。
肉親を戦場に散らし、降り注ぐ焼夷弾の下を逃げ惑いつつ九死に一生を得た戦中世代でありながら靖国には無関心な親を持つ私は思う、
まったくもって人騒がせな話さ。

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NHKスペシャル日中戦争

残暑お見舞い申し上げます。
額に汗して待ちにまった夏休みでしたが、今年は全て仕事。
青く澄み切った夏空の下、閑散とした都心の風景を堪能しています。

例年夏と言えば避けて通る事の出来ない日本人の心に刻まれた悲しい記憶の数々、広島、長崎の原爆記念日、御巣鷹の尾根に散った日航機の悲劇、終戦記念日etc。
一昨日放送されていたNHKスペシャル「日中戦争」はなかなか見応えの有るドキュメンタリーでした。日頃何かと腹の立つ事も多いNHKだが、やはりドキュメンタリーは面白い。
最近ネットやブログの世界では随分と保守的な、あるいは右寄りな考え方を目にする事が多い、彼等の間では所謂「南京大虐殺」など無かった事になっている、中国大陸への止めど無い侵攻も、結果として大量の難民を生み出した満州国の建設も全て自衛の為である、と。一方で、ある意味戦後の日本の伝統的とも言える左派的指向の考え方では、全ては日本側が仕組んだ侵略戦争であり、非道な事をした日本人は謝罪し続けなければならない、と言う事になる。
番組では蒋介石野率いる中国国民党軍と日本軍、ナチスドイツと中国と日本の三角関係、日本政府と軍部の対立等々、善か悪、勝ち負けといった単純な二元論的考え方では済まされない国と国との複雑な駆け引き、命を賭けた宣伝戦が戦争の最中において繰り広げられていた事を紹介していて興味深い。蒋介石の巧みな戦術にのせられた軍部は、自らが定めた不可侵ラインをやすやすと超えて大陸深く侵攻して行き、結果として混乱と錯綜の中、南京の悲劇を生む事になる。勿論10年間にもわたった長い戦争の全貌をわずか1時間程度に集約するには多少の無理もあるかもしれない、しかし今日のイラクやレバノン、パレスチナで繰り広げられている事と全く同じ様な事が60年前の中国大陸で繰り広げられていた事に考えさせられた。

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ガッツに気骨を垣間見る

暑い日が続きます。
先週行われた亀田興毅とベネズエラのランダイエ(誤変換で乱打家と出た、なるほど・・)選手とのボクシングタイトルマッチの八百長疑惑騒動が収まらない。私自身は亀田親子にさほど関心が在る訳でも無く、残業していたので試合自体は見ていないのだが、聞くところによるとずいぶんと一方的な展開だったとか、私の周りでは試合を見ながら亀田勝利を予想できた人は皆無だったようだ。
騒動を受けて、週末のTVにはボクシング関係者諸氏がコメンテーターとして大挙出演しているが、プロモーターへの配慮か奥歯に物が挟まった様なコメントをする元プロボクサーがいる一方で、好印象だったのがやはり元プロボクサーの平仲氏とガッツ石松だ。平仲氏はアウェーの試合で2回もダウンを奪いながら判定負けを喫する苦い経験を元に、亀田の潜在力を認めながらも判定の曖昧さを指摘する。一方、はなわごときタレントに「ガッツ伝説」なるコミックソングを送られ、日頃キワモノタレント扱いのガッツ石松氏が、ことボクシングに関する限り毅然たる態度で理路整然と判定への疑問を主張する姿に、さすがはプロと認識を新たにした。ちょっと感動したぞ。
さて亀田兄弟だが、判定結果の是非はともかく、良くも悪くも問題なのはやはりあの態度だろうと思う。
所詮ボクシングに紳士的態度など求める必要なしと考える人もいるだろう、それも解らないでもない、彼自身、以前はちゃんとした受け答えも出来ていたようなので多分に演出の部分もあると思うが、それならば少々度が過ぎている。彼の場合ビックマウスでもなんでもなくただの失礼な奴だ。19歳だからと言ってしまえばそれまでだが、それ以上に精神年齢が幼いのかそんな態度をとっても余裕がまったく感じられず見ていてひどく疲れてしまう。そんな訳で割合格闘技好きであるにもかかわらず、世間のフィーバー振りをよそに彼らには極力関心を持たない事にしているのだ。
確かに潜在能力は高いのだろう、それなりの努力もトレーニングも重ねているのだろうがしかし、その能力が発揮されるにはあと少し心の余裕と若者らしい溌剌さ、そして恩有ればこその親離れを望みたいものだ。

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