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May 2006

仕事人

プロジェクトXの後番組として毎週木曜日の夜に放送されている「プロフェッショナル:仕事の流儀」という番組。高度成長を支えた仕事集団としての日本人、集団を支える個人というスタンスで放送されていた前番組に対して、あくまで「個人としての仕事人」を紹介する番組に変貌している。
毎週観ている訳では無いが、18日の「仕事人」はライティングデザイナー内原智史氏、最近各地で“暗いライトアップ”を仕掛ける売れっ子照明デザイナーだ。
で、新聞の朝刊TV欄でこの人の登場を知る。
私事だが10年少し前、石井幹子氏の元から独立して間も無い氏に仕事をお願いした事が有る。私自身は程なく会社を辞めてしまったので、その後その仕事がどうなったのかは良く知らないが、打ち合わせの際、対象に直接光を当てるのでは無く気配を感じさせる様な照明にしたい云々と言う様な主旨だったか、そんな感じの話をされていたのを思い出した。その時も随分面白い事を言う人だな〜と思った様に記憶している。その後人づてに仕事が無いという話を聞いてはいたが、当時食費¥3000/月で暮していたとは・・・。
今では都心各所の再開発計画に照明演出家として係わる氏だが、物に光を当てず影を演出する、照明に頼らない照明演出家としての個性的な発想はそのままのようだった。
それにしてもまさに「継続は力なり」仕事をする上で大切にしている心構えは何か?という司会者の質問に対する答えは、冷静さを保ちつつ熱さを秘め続ける事だそう。その後の自分を顧みて考えさせられる言葉ではある。

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路傍の花

最近道端で良く見かけるようになったオレンジ色の憎い奴、(古っ!)ではなく可憐な花。ポピー(ヒナゲシ)らしい事はわかるのだが、何の花か調べてみました。同様に気になっている人は多いらしく結構沢山の記事がヒットする。
和名はナガミヒナゲシ、漢字で書くと『長実雛罌粟』。花後に出来る実が長いという事で「長実」と名付けられたようです(一見したところさほど長いとも思えないのだが)。長実はともかく、雛罌粟とは随分難しい漢字です。赤や黄色とケバケバしい色合いの多い園芸種のポピーとは一味違った可憐さと、それでいて雑草と括ってしまうには惜しい柔らかな橙色の良く目立つ花、可憐さとは裏腹にちょっとしたアスファルトの隙間からも花穂を立ち上げる逞しさがなかなか印象的です。
そもそもは地中海原産で日本にやって来たのは1961年頃との事。自宅の周りで見かける様になったのはここ数年の事なので、最近やってきた植物なのかと思っていたら結構古くから咲いているらしい。全国的にどの辺りまで勢力を広げているのか、帰化植物界の先輩格で今や空き地の秋の主役、セイタカアワダチ草と同様に日本の季節を彩る風物誌と成るのかどうかはわかりませんが、少なくとも今、関東の何処へ言ってもゆらゆらと風に揺れる可憐な花を見る事ができるのは確かなようです。

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『戦後日本デザインの軌跡』展

ソニーのトランジスタラジオ、ホンダのスーパーカブ、トヨタパブリカ、そしてケツメイシのCDジャケット。これらに共通する事項は何だろうか?
実はこれらは全て日本の工業意匠教育機関の草分けとして、多くの工業デザイナーを生み出してきた東京高等工芸学校。現在の千葉大学工学部工業意匠科の卒業生達の手に成る製品なのだそうです。
現在、千葉市美術館で開かれている『戦後日本デザインの軌跡』展では、同学校の卒業生だけに絞り、時代と生活文化を象徴する作品群によって戦後日本の世相を語る、という特別展が開かれています。
私自身、学び舎としては縁もゆかりも無い学校ではありますが、地元の大学でもあり、幼い頃現在の千葉大学(当時は東大工学部)の建物もまばらな広大な敷地の中でセミ取りなどに興じた思い出の地でもありました。もしも自分が高校生の頃に現在の自分を想像出来たなら、もう少し頑張って(と言うか大分頑張らなければ無理)ここを目指したかもしれません。日々のほほんと暮す高校生にとって、18にして将来の進むべき道を決めなければならないというのは随分酷な話では有りますが、逆に言えば、その若さで自らの進路を決め、それに向かって邁進出来ると言うのは大した物だと感心してしまう。
余談でした。

それにしても展示室に並べられた作品群は我々が日々お世話になっている日常品から広告、出版、さらに本四架橋、鉄道車両、自動車、公共サインといったインフラストラクチャーに至るまで、プロダクトに留まらずあらゆる分野を網羅しており、よくもまあ戦後日本の隅々にまでそのイズムを浸透させたものだと、これまた感心してしまう壮観な眺めでした。
工業デザインに限らず、デザイン一般(モノ、コト)に関心を持つ人なら是非、足を運んで損は無い特別展と言えるでしょう。

5月28日まで:千葉市美術館にて開催中

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至仏山

仕事の関係上今年の私のGWは3連休のみとなってしまったのですが。
そんな貴重な連休中の5月4日。
尾瀬至仏山へ山スキー(テレマーク)しに行って来ました。
尾瀬至仏山は首都圏から日帰り可能なうえ、4月下旬に林道が除雪されてから5月中旬のマイカー規制、登山規制が始まるまでの僅かな間だけ楽しめる山スキーエリアとして大人気の山です(シリアスなトレッカーなら、冬期でも戸倉から歩いて登る事は可能です)。
今年は例年に無い程の積雪が林道沿いに今だ残っており、雪崩の危険が有るという事で(実際危険を感じる箇所も有る)途中にゲートが設けられ、17:30から翌朝7:30まで閉鎖されてしまう為、帰路は時間を気にしながらヒヤヒヤもの下山となりました。
詳細はこちらで『南風往還』

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山小屋の恐怖

以下ネット上のニュースサイトより抜粋

30日午前0時ごろ、栃木県鹿沼市草久の避難小屋「古峰ケ原(こぶがはら)高原ヒュッテ」に男が侵入、宿泊していた千葉県流山市東深井、会社員、柏崎元明さん(58)と妻の千代子さん(56)に突然、ナイフ(長さ約15センチ)を突き付けて脅し、現金1万円を奪った。男はさらに、駐車してあった元明さんの乗用車で千代子さんを連れ去り逃走。千代子さんは約16時間後、約65キロ南下した埼玉県嵐山町内で無事保護された。男も同町で車を捨て逃走しており、県警という。鹿沼署などが強盗、逮捕監禁容疑で行方を追っている。
同署の調べでは、男は身長約170センチ、40歳くらいのやせ型で黒いジャンパー姿。部屋に侵入して来た際、男は「金を出せ、食べ物を出せ」と脅し、差し出したパンを食べていた
男は同日午後3時半すぎ、嵐山町の路上で車を乗り捨て徒歩で逃走。千代子さんは約30分後、110番通報し、保護された。(出典:毎日新聞)


連休早々物騒な話で嫌なニュースだが、連れ去られた婦人が無事保護されたのはなによりでした。
プロフィールを覗いていただければ解るとおり山を歩くのが好き(多分趣味)なのですが、私自身は登山中も避難小屋に泊まる事は滅多にありません。実際のところ登山中に見かける避難小屋の多くは狭かったり管理が行き届かず荒れていたりと、とてもじゃあないが緊急時以外には利用する気にはなれない代物が多いのだが、写真で見たところ「古峰ケ原(こぶがはら)高原ヒュッテ」は小奇麗で快適そう、寝泊まり可能の様に思える。
避難小屋ではないが、無人の山小屋に泊まっていても「もし通り魔の様な奴に突然襲われたらどうしよう」とか、ましてや連れ去られることなど想像だに出来ない。すくなくとも今までは・・・
今後登山用具に『防犯グッズ』が必要とならない事を祈ります。

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