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March 2006

イタリア文化会館:春爛漫

先日九段のイタリア文化会館を巡って巻起こっている景観論争について書きましたが、実のところ現物に関しては、以前現地を訪れた際に内堀通り側から見上げただけでした。
一昨日桜を見ようと千鳥が淵に出かけた際、千鳥が淵側からこの建物を眺めて印象を新たにしてきました。
この建物、眺める場所によって印象が大きく異なります。

内堀通り側の、それこそローマ遺跡のような威圧的な様子とはまったく異なり、千鳥が淵側はべんがら格子をイメージさせる端正でやさしい表情を見せています。その表情を満開の桜越しに眺めていると景観に合わないどころか「この色、この形しかあり得ない」という感じさえしてきます。思うに建築家は満開の桜に囲まれた艶やかな春の様子が見えていたのではないか。
花鳥風月、王朝文化や伝統建築への深い理解が感じられるのです。見えていなかったのは我々日本人の方でした。

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またまた余談ですが、
のどかな田園地帯に突如出現して景観を台無しにする一部の商業施設やアミューズメント施設。趣味の悪い広告看板。
本当のところ景観を論じなければならないのは都会ではなく、地方や近郊ではないかと思うのです。


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桜満開

今朝のメンテナンス以降、ココログの表示が変な事になっています???。

春本番を思わせるぽかぽか陽気に恵まれ、東京地方の桜が満開となった昨日。
久しぶりに千鳥が淵まで足を延ばしてみました。
どうやらライトアップも始まった模様、今週末見に行かれる方は例年通りの大混雑を覚悟した方が良いでしょう。特に九段下からの歩道は人の渋滞で動けなくなるので要注意。

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佐倉朝日健康マラソン

本格的な春到来直前の、暑くも無く寒くも無く走るには丁度良い高曇りの空の下、のどかな田園風景を走ってきました。

今年で25回目を迎えるこの大会。小出監督のSACや金哲彦氏のニッポンランナーズが籍を置く土地であり比較的名前が知られている割には、佐倉という土地柄かローカル色濃厚、手作り感の強い玄人好みのイベントでした。

フルマラソンがメインの大会ではありますが、今回は初参加のうえ制限時間内(5時間)で走り切る自信も無いので10キロにエントリー。
楽しく汗をかくには10キロ位が丁度良い感じがします。
今回は偶然友人がエントリーしており、その繋がりでちゃっかりJALランナーズクラブの陣地の一角に潜り込ませていただきました。
メンバーの中には先日の荒川マラソンを走ったばかりにもかかわらず、フルにエントリーしたつわものもいて脱帽です。

(コースはこんな感じ)
会場の岩名運動公園をスタート、急な下りの後、住宅地内のだらだらとした登り。のっけから辛い場所ですが応援も一番多い場所でもある。
京成佐倉駅前を左折、本佐倉城趾(戦国時代の佐倉城)の一角である大佐倉を右に見ながら丘を一気に駆け降りると印旗沼干拓地。のびやかな風景の中、あぜ道に咲き誇る小さな野草の花々に癒されながら走る。正面に見える台地上には順天堂大学のキャンパスが見え隠れしています。
コースはこのまま印旗沼西調整池一周へと続きますが、ここでフルコースとは別れて岩名運動公園へと戻って行きます。
ゴール直前、標高差30メートルの上りはかなり応えるがどうにか踏ん張ってフィニッシュッ!
タイムは端数切り捨て60分ジャストでした。

ところでこの大会、比較的走り易い季節に開かれているにも係わらず、無理するランナーが多いのか毎年救急車で運ばれる人が後を立たない様で昨年はとうとう死者まで出てしまいました。
何処が健康じゃい!という感じです(苦笑)。

sakura_asahi


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WBCへの感謝と不満

日韓戦の最高瞬間視聴率が関東地区で50.3%、関西地区で47.7%だったとか。
プロ野球人気の長期低落傾向が顕著となり野球中継が低迷する中、野球というスポーツの在り方、可能性についていろいろ考えさせられる数字だと思う。
私自身もペナントレースではお目にかかれない選手達の鬼気迫る気合いに感動し、日本チームの猛攻に溜飲を下げた一人。キューバは手強い相手でしょうがこの勢いで突っ走って欲しいものです。

日本チームのサポーター諸兄もこのめまぐるしい日程に合わせてよくぞ駆けつけてくれたと思う一方で、敗色濃厚でもめげずに応援し続ける韓国サポーターにもエールを送りたい気持ちでした。
それにしてもこの大会、初回故仕方が無い部分があるとはいえ、審判の質、トーナメントの組み合わせの不自然さ、開催時期の悪さ、主催国アメリカチームのふがいなさ等々改善点山積だったようにも思える。この反省点を踏まえて次回はもっと良い大会にしてもらいたいものです。
おっと、まだ終わっていないのでした。
頑張れニッポン!。

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イタリア文化会館:景観論争に想う

昨年の末、改築して間も無い九段のイタリア文化会館で開かれたエトルリア展に関する記事をアップした。そのイタリア文化会館が今、景観論争を巻き起こしているらしい。
私も実際に訪れて建物全体が「真っ赤っか」とは言わないまでも、イタリア国旗を思わせる赤白緑の大胆な配色なので正直度胆を抜かれてしまったのだが・・・。
赤は日本の漆器をイメージした色だとか※、これでも景観に配慮して当初の計画より若干彩度を落としたのだそうで、確かに一見派手ではあっても微妙に彩度がコントロールされていて赤というより明るいえんじ色といった印象が強くしばらく見ているうちに馴れてしまう。
私自身は、皇居の緑を背景に夕日を浴びてより赤みを増したビルの外観を見上げながら、この色をこの配色で下品にならず使いこなせるセンスはさすがデザインの国とむしろ好感さえ抱いてしまった。これが銀座や表参道辺りであればお洒落なビルと言う事で何の問題もなかったろう。

私の記憶違いかもしれないが隣接して建つ高層マンションも以前、皇居を見下ろす高さと言う事で物議を醸していた様な気がする。
今回はイタリア文化会館の壁の色がマンションの室内に映り込んでしまうという実害も発生しているのだとか。日本の都市の無計画な経済効率偏重ぶりが良く解るエピソードという気がするが、色彩の心理的影響は馬鹿にならない。何でも改築される前のイタリア文化会館は蔦の絡まる古いお屋敷建築だったそうで、古いイタリアと新しいイタリア、あまりのギャップに“困惑”するのも確かに無理は無い。
その一方で地元住民の意見として「ローマの遺跡の様な重みの有る色」という提案が出ているらしいのだが、イタリアの建築=ローマ遺跡と言う発想は・・解らないでも無いにせよ日本の建築=桂離宮と言っているのと同じようなものでこれはこれであまりに一面的な見方ではないだろうか。

ここからは余談。
千代田区の美観地区ガイドプランでは「首都の風格にふさわしい景観」「水や緑と調和したシルエット」をうたっている(らしい)。
明治維新以来、地震、戦争、高度経済成長、バブル経済と何度となくスクラップ・アンド・ビルドを繰り返しながら拡大していった東京には、そもそも首都に相応しい建築デザイン、色彩、景観という考え方自体入り込む余裕は殆ど無く、僅かな例外を除いて、多くの試みはその都度灰燼に帰している。今都心では首都高速の見直しや東京駅の改築等都市景観の見直し、再評価が議論されているようだが、再現される景観がある一方で消滅して行く歴史的建造物も相変わらず存在する。容積率や建蔽率のような数値で測れる基準だけではない歴史や風土から来る必然性のようなもの、日本文化特有のバランス感覚のようなものを都市景観に応用する智恵をそろそろ身に付けても良い頃だと思う。

問題のイタリア大使館の赤い外観ですが、少なくとも私には日本人の美意識からそう大きく逸脱したものとは感じられなかった。色の違和感という部分だけならそのうち馴れてしまうだろう。


※当初はイタリアの陶器の色と書いたのですがどうやら勘違いでだったようです。
イタリアの陶器の色→日本の漆器に修正変更しました。

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インチキメール事件報道から感じるもの

偽メール事件に始まった民主党のガタガタは、渡辺恒三氏の国対委員長就任を受けて沈静化の方向に向かいつつあるようだ。
事件の発端、フリーライターAとやらが偽情報を提供した際のセリフは「永田議員を男にしたい」であったとか。このフリーライターなる人物、近々雑誌を創刊する予定だったらしいのだが、この雑誌の取材を通して永田議員と接触を持つようになったらしい。
ねつ造(乃至は粉飾?)した情報を元に国会で爆弾質問をさせ、話題を一気に盛り上げたところで当の永田議員を表紙に据えた雑誌をドーンと創刊、あわよくばボロ儲けしてやろう、という山師であった可能性が高そうだ。
とは言えどうもスッキリしない。私同様多くの人が感じていると思うが、果たして金銭授受は本当に無かったのか、仮にあったとすれば粉飾決算や偽計取り引きで得たアブク銭は直接、間接的に政党や政治家個人に流れたのか。本人は晴れ晴れとしているそうだが(笑)我々の眼前には疑問が積み残されたままだ。事態は民主党の一方的全面降伏というみっともない形で決着がついてしまったが、喧嘩は両成敗が日本の伝統じゃあないですか。

一方この事件を報道するニュースショーやワイドショーを見ながら感じたのは、彼等はTVジャーナリズムと称してさも事件を追求している様な姿勢をとりつつ、結局は「あの人がこう言った」「この人がこう言っている」と人様の意見を順序よく並べ替えて紹介しているだけではないか?という事。まあそれがTVの役割といってしまえばそれまでだし、今頃気が着くのもどうかと思うが、先の韓国地方TV局の様な事態は少なくとも現在の日本のTVでは起こりそうも無い。同様に堀江容疑者の扱いにも見られた例の手のひら返し現象も根は同じである様に感じられる。視聴者様、スポンサー様、代議士様の意向には逆らえないのだ。
「あの人がこう言った」「この人がこう言っている」
つまるところTVは『高級な壁新聞』ということだろうか。

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まったく情けない

まったく情けない。
TVのニュースが荒川静香選手の金メダルと永田議員の偽メール事件で2色に染まっている。荒川選手の話題は良いとしても、永田議員の偽メール事件は一体いつまで引っ張り続けるつもりだろうか?
昨日は渦中の永田議員の謝罪が中途半端だったとか、問題の謝罪会見を見ていないので何とも言えないのだが、たかだか功を焦って墓穴を掘った目立ちたがり屋のスタンドプレーに何故こうも大袈裟に騒がなければならないのか、これじゃあ話題のきっこ氏じゃなくても怒りたくもなるってものだろう。

元ネタとなったメール風の文章が結果的に偽だったとしても、不正の疑いを追求しようとした事自体は間違いでは無いと思う。誰が見ても連中が怪しいのは事実なのだから。むしろ問題はその後の処理だ。確たる証拠が無いのなら蛇足をつけずきれいさっぱり謝って、見えないところでアッカンベーと舌を出しておけば良いし、確信があるなら堂々と糾弾し続ければ良い。少しでも相手に疑惑を感じているなら、幹事長自らが醜態を晒して謝る必要など全く無い筈。議論すべき内容は他にも沢山ある筈なのに、もういい加減にして欲しいものだ。

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