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崖っぷちへの逆戻り?

そもそも金融や株式の仕組みは良く知らないし、証券取引法や商法と言った法律にも疎い。一方ライブドア社に関する悪評は以前から良く知られる通りなので、強制捜査のニュースを聞いても「あ〜やっぱり」程度の感想だったのだが、さすがに今回のスピード逮捕には目を見張った。
地検としては人1人亡くなっている事でも有り、事件の背後に広がる闇に一刻も早く到達する為に事を急いだのかも知れない。小菅拘置所への拘置に際しては、素っ裸にされて全身くまなく調べられた上この寒空の下、暖房も無い部屋にぶち込まれるとか。正に人生崖っぷちの日々、と言ったところだろうか。

宗教学者の中沢新一氏の著書に拠ると、英語で資本主義を意味するキャピタリズムの「キャピタ」とは「先っぽ」という意味だとか。つい先頃、とんがったロケットに乗り込んではしゃいでいた「先っぽの申し子」が、てっぺんに辿り着く前にオンザエッジ(崖っぷち)からころげおちて護送車のお世話になるとは何とも皮肉。ホリエモンがTVのインタビューに答えて「お金は公平」「お金を馬鹿にしてはいけない」と言う様な主旨の受け答えをする姿を何度も見たが、(実体を伴わない数値としての)お金の、その数値としての公平性、厳格さ、力学といった魅力に目を奪われるあまり、それらに附随する情念や感情、魂といったどろどろした部分に対する配慮が何時の間にかごっそり抜け落ちてしまっていたのではないか。「宇宙旅行をしたい」「世界平和に貢献したい」そんな無邪気さと錬金術師的いかがわしさが同居している姿が、信者と言ってもよい程の信奉者を作り出している原因の一つであろうとは思う。しかし、別段人気占い師の片棒を担ぐ訳では無いが、その無邪気さこそがまさに落とし穴だったのではないか、という感じがしています。
今回の逮捕を切っ掛けに例によってライブドア社の社内事情に関するマスコミの暴露合戦が始まったが、何でも隣の社員同士でも会話せずメールでやり取りするとか、本当ならかなり異様な光景だ。そんな現実離れした現実が、彼等の泡の様な実体を象徴している様な気がしてならない。

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