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December 2005

ミュージカルバトン受け取ります

以前ブログで「ミュージカルバトン」なるものが流行していました。私のところにもCOZYさんよりバトンを渡され、即座にコメントだけは返させて頂いたものの、忙しさにかまけてそのままにしておりました。
御存じの通りそもそもの発信源は海外のブログからだそうで、音楽に関するいくつかの質問に答えて複数の人にコメントを託すことによって音楽の話題を介したブログつながりが出来るという遊び。この手の企画にはどうしても慎重になりがちな自分では有るが、「コメントを繋いで行く」というのはブログの基本的な機能でもあり、他のブログを覗いてみるとその人なりの個性が出ていて面白かったのも事実です。
というわけで何かと音楽の話題も多い年末、今さらながらではありますが参加してみましょう。

このミュージカルバトンのルールというのは以下の質問に答える事なのだそうです。

Q1 Total volume of music files on my computer
(コンピューターに入っている音楽ファイルの容量)
A1 3.7ギガバイト。
今年大きな話題となったipodを筆頭とするデジタルプレイヤーの流行と日本版iTMS(アイテューンズミュージックストア)の本格開業。CDを所有するという物欲の克服と、買いたい曲が思ったより少ないというのがやや難点である反面、意外なお気に入り曲がネットサーフィン的に見つかる、という面白さを発見しました。

Q2 Song playing right now(今、聴いている曲)
A2 aosis GROOVE
いわゆる「コンピレーション」ですか、結構古いアルバム。

Q3 The last CD I bought(最近買ったCD)
A3 LITTLE MISS JAZZ&JIVE:akiko
ジャズシンガーakikoの最新作、小西康陽プロデュース。
小西氏らしくピッチカートファイブを彷佛とさせるつくり。akikoの魅力は軽快さ、非粘着感だと思うのですが、その意味では彼女のキャラクターにあった作風なのかもしれません・・・ただちょっと軽すぎる様な・・。

Q4 Five songs(tunes) I listen to a lot. or that mean a lot to me
(よく聴く、または思い入れのある5曲)
5曲に絞れ、なんて無理です。脈絡のない選曲ですいません。

A4−1  PAT METHENY『Afternoon』SPEAKING OF NOWより
ジャコ・パストリアス以来の超絶エレキベーシストとして注目のリチャードボナ、彼のヴォイシングが主役のこの曲ではメセニーのギタ−はむしろ脇役(但し極めて重要な)。全体のまったりムードが電車の中で聞くのにぴったり。

A4-2 荒井由実『中央フリーウェイ』14番目の月より
私の青春ど真ん中ソングです。
ある意味ユーミンは、飛行機雲、MISLIM、14番目の月など初期作品で既に完成されてしまったのかも。

A4-3 松原みき『真夜中のドアー』
フュージョン風の軽快な曲と共に颯爽と登場した松原みき、私も含め多分多くの人にとって一発屋に近い存在だったかもしれません。しかしジャズをベースとした実力には当初から定評がありました。
実際は試行錯誤を繰り返しながら徐々にヒットチャートという音楽の消費市場から離れて行ったという事のようです。一昨年急逝された事が惜しまれます。

A4-4 矢沢永吉『背中ごしのアイラブユー』
以前映画の中で走っていた永ちゃんですが、今でもステージ上を走ってます。友人に誘われて出掛けた武道館ツアーでの観客の熱気に度肝を抜かれて以来、興味の対象に。若い頃の彼には何ら魅力を感じなかったのですが、50代の永ちゃんは格好良い。彼程年を重ねる毎に魅力を増している人は少ないかもしれません。ちょい悪オヤジになるなら彼の様に成りたいものです、無理ですが。
比較的最近のこの曲はいかにも「日本のロック」という感じです。

A4-5 SISSEL『Fire In Your Heart』
リレハンメル冬期オリンピック大会のテーマソング。民族衣装を着て歌うシセル本人と聖火を持って飛ぶジャンパー、テレマークスキーのデモンストレーションが印象に残る開会式でした。

A4-番外 コブクロ『桜』
最近聞いた曲の中では一番ぐっと来た曲かな

A4-番外 オフコース『眠れぬ夜』
昨年の暮れTVで小田和正氏が歌っているのを見て、かつてこの曲が好きで良く聞いていた事、オフコースの曲であった事を思い出しました。改めて詞の内容をよく聞くとなかなか深刻な状況なのですね(笑)。

A4-番外 ケイコ・リー『FOREVER』Vitamin Kより
日本の粘着系ジヤズボーカリストとしては綾戸智絵の人気が高いのですが、私的には断然ケイコ・リー。ほぼ全ての曲を英語で歌う彼女ですが、この曲の歌詞は言い回しに深みがあります。

A4-番外 原田知世『I Could be Free』I Could be Freeより
且つての「時をかける少女」、今や中堅女優。ある年代の方は(バブル期にスキー場通いを経験した事の有る方なら尚更)その名前にある種の感慨を抱く人も多いかも知れない。これはプロデューサー、トーレ・ヨハンソンの下で日本人による北欧系POPシンガーというジャンルを開拓した作品。

Q5 Five people to whom I'm passing the baton
(バトンを渡す5人)
A5 これは難しい、バトンを渡されてから大分経ってしまったので遠慮しておきます。どなたか受け取っていただけると良いのですが。

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エトルリアの世界展

東京九段のイタリア文化会館にて先日まで開催されていた『エトルリアの世界展』を見に行った。
イタリア文化会館は最近立て直されたばかりだが、赤、緑、白とド派手なイタリアントリコロール、というかクリスマスカラーの外観に先ずは度胆を抜かれる。しかしそこはデザインの国、派手ではあっても下品では無い、10分も見ていればすっかり見なれてしまうのはさすがだ。

エトルリアはローマに先立って紀元前のイタリア半島に栄えた古代文明で、ローマ文化に大きな影響を与えたにも係わらず、何処から来て何処へ消えたのか良く解らない謎の民族と言われているらしい。
塩野氏の著書の中でも、王政時代のローマを一時支配し、石造の神殿や地盤改良などの土木建築技術や闘技といった技術習慣を伝え、後のローマ文明の方向性を決定付けた民族として紹介されている。実際のところローマ共和国建国そのものがエトルリア支配からの脱却とイコールの関係に有るようだ。
展示された遺物(殆どが埋葬に伴う副葬品)からはギリシャの文化をケルト人やローマ人に伝えるメッセンジャーの役割を担うことになった彼らの立ち位置がそこはかとなく感じられる。
その後北からはケルト人、南からはローマ人に攻め込まれ、最終的にはローマに吸収される形で消滅して行ったという事らしい。サッカーの中田選手が以前所属していたペルージャなどイタリア中部に多い丘上の街の多くはエトルリア人都市国家に起源を求める事ができるそうだ。
それにしても金製の腕輪等に見られる古代人の微細な加工技術や芸術的センスは見事、思わずケースの中の小さな「芸術品」に魅入られてしまった。
やがてローマに組み込まれた彼等の技術が「商品」として流通していく過程で、緻密さや「魂」の様なものどんどん失われてゆく様が見て取れる展示でもあった、何か現代にも通じる現象に考えさせられる。

イタリア文化会館にて12月18日まで(終了済み)

おまけ:1988年、バリライト(もどき)の落下事故で世間を騒がせた六本木のディスコ『トゥーリア』の店名はエトルリアを意味するのだそうです。

italiano_di_cultura

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冬至

22日は「冬至」
日本列島を大寒波が覆っています。沖縄でも13℃しかなく熱帯魚が仮死状態で打ち上げられているとか、三宅島にも雪が降ったとか、桜島も雪化粧とか、ここ数年の暖冬にすっかり慣らされた身にはびっくりする様な師走の列島風景です。
地球が温暖化しているのに何故?と思うが、寒暖の差が激しくなるのも温暖化の特徴らしい、雪の多い地方に行くと必ずと言って良い程枕詞の様に話される「三八豪雪」の再来となるのでしょうか。雪国の人達には気苦労の多い事でしょう。
これを読んで頂いた皆さんのところには雪は降っているのだろうか。
南関東では連日連夜抜ける様な晴天が続いています。但し寒い!!寒いです。
あまりに寒いので昨夜は近所の銭湯でゆず湯に浸かってのんびりなどしてしまいました。
昨夜TVで小田和正氏のコンサートが放送されていて何となしに見ていたのですが、私が好きな「眠れぬ夜」を歌っていたのは嬉しかったです。

winter_irumination


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見えて来たのか「欠陥構造建築事件」

姉歯設計士による構造設計偽装事件についての感想を述べた前回の記事から約一ヶ月、今だにこの話題が新聞TVを賑わせ続けている。
遂に警察による家宅捜査も行われたのは周知の通り。何とも釈然としないこの事件、はたして責任者の所在は明らかになるのであろうか。
先日の国会証人喚問での特に野党議員による追求は確かに法廷ドラマを見ている様な迫力があり、与党議員達の寝ぼけた質問との対比が鮮やかで鳥肌ものではあったが、冷静に考えてみれば提示された種々の証拠も「こじつけ」「誘導尋問」と言ってしまえばそれまでの様な気もする。黒幕と言われる総研、設計士に圧力をかけたという木村建設。はたして建築基準法に違反してまでの「経済設計」を彼等は強要したのだろうか、彼等は嘘をついているのか?
これまでの報道を見て何となく思うのだが、この事件のキーマンと言えるのはやはり姉歯設計士であって、黒幕と言われるコンサルタント、あるいは設計士に圧力をかけたという木村建設にしても、結局彼等自身が言う様に「法規に違反しろとは言っていない」というのが本当のところなのでは無いだろうか。前にも書いた様に建築業界は分業化されているので、自分に直接及びそうな責任は予め回避しておくのが常道だ、コストダウンを強要するのも(勿論法律違反は論外だが)良く有る事、施工会社が設計者に同様の協力を求めるのも決して珍しい事では無い。総研は運営や施工のコストダウンの専門家(同規模のホテルを同じ集客圏内にしゃあしゃあと建ててしまうあたり、はたしてプロか?と疑いたくもなるが)ではあっても構造の専門家では無さそう。施工屋さんも自分達も利益を上げるのに汲々として構造まで意識が回らなかっただろうし、元請けの意匠設計士はやはり構造には弱かったのかも。偽装発覚後にも販売を続けていた渦中のディベロッパーの社長は売り主としての法規上、道義上の責任は免れないと思うが(何ごとに付け妙に馴れ馴れしいのは取りあえず置くとして)、最初から偽装を知っていたとはとても考えられない。
奇しくも警察の事情聴取に対して姉歯は木村建設以外の物件でも偽装を行っていた事を証言したらしい。人の良い彼自身が圧力を感じるままに編み出した構造計算書の偽装という窮余の一策。それが思いもよらず発覚しなかったことで、金を生み出す「打ち出の小槌」の様に錯覚し、感覚が麻痺して行ったのかもしれない。何かイソップ童話の「狼少年」を彷佛とさせる話しではある。

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