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November 2005

呆れた「構造計算書偽装事件」

少年による同級生の殺人、無慈悲に命を断たれる若い姉妹や子供、といった気が滅入るような事件が続く昨今、突然沸き起こった「構造計算書偽造事件」。私自身も少なからず係わりを持つ建築業界だけに他人事では済まされない。
いずれ誰かがしでかすのでは無いか?という漠然とした危惧は無い訳では無かったものの、報道を通して知るお粗末な内容にはまったく呆れてしまう。事件の全容は今だ霧の中ではあるがどこまで被害が広がるのか固唾を飲んで見守っているところです。
事件の一報を耳にして疑問に思ったのは、件の設計士にとって構造計算書偽造がもたらすメリットが何なのか全く解らない、何のメリットも感じられないという事だ。普通に考えれば何の得も無い計算書の偽造を何故長きに渡って行って来たのか、彼自身が言う様にコストダウンと受注増が無言の圧力となっていたのか、誰かの強制があったのか、なぜ進んでカメラの前でシラーと白状する事が出来るのか、当然の事ながら彼を囲い込み利益を目論んだ人々がいるのでは無いか?という疑問が続いて沸いて来る。
一般には馴染みが無い事かもしれないが、ひと通りの勉強をし、国家試験を経てきた建築士といっても、実際には意匠、構造、設備、積算とそれぞれの得意分野が有って分業化している。勿論全部が全部とは言わないが、自分の経験の範囲内に限って言えば意匠(デザイン)を得意とする設計者は構造や設備は苦手である。意匠を受け持つ設計者が日々の仕事に流されて、偽造された計算書を鵜呑みにしてしまう事はありうる。となるとやはり民間の検査会社や最終的に受理する自治体の担当者達が稚拙なトリックを見破れなかったところに最大の問題が有るのではないだろうか。検査の項目は多岐に渡り、何も構造だけを見ている訳でない事は確かだが、日頃目を皿の様にして重箱の隅をつつく様な仕事をしている筈の彼等が何故?という感じはする。そう言えば最近紀宮様と結婚した黒田さんも東京都建築指導課の職員だったような・・・まあ関係ないことでは有りますが。

一方此所数日来の報道、特にTVのワイドショー等を舞台にして「攻め易い敵を自ら作り出して攻める」「シナリオに沿った内容だけ流す」というマスコミの悪い癖が顕著になり始めた気がする。今回は施主のH社。自己顕示欲が強いのかヒョイヒョイとTVに顔を出す社長を吊るし上げて得意満面の醜悪な番組も見られる。
確かにこの不可解な偽造事件で最終的に利益が収斂して行く場所は転売して利益を得る開発会社という事になる訳で、ならば開発会社が怪しいと私自身も思ったくらいなのだが、実際のところ当事者はH社に留まらない。しかしマスコミは一般には分かりにい(彼等自身も解らないであろう)建築業界の構造的問題に踏み込む事は避け、不動産屋と購入者という分かりやすい構図に的を絞って攻撃を開始したようだ。
この種の事件では、視聴率競争に明け暮れるTVマスコミに多くを期待する事自体無理かもしれないが、正確で客観的な事実のみを流して貰いたいものだ。

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小雪

『冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるが故なり』
(暦便覧)
11月22日は「こゆき」。ではなく「しょうせつ」
北国や本州の高山では小雪どころか既に雪が積もり雪崩も起きているらしい。
各地のスキー場もオープンの準備に余念が無い様です。

千葉市の晩秋の風物詩「国際千葉駅伝」。
今年も沿道で応援しました。
参加チームが少ないので、沿道の警備や先導車に白バイ、報道、審判、収容車と物々しい行列の割にはランナー達アッと言う間に過ぎ去ってしまう印象は相変わらず。
今年もラドクリフ選手が千葉の旧市街区間を走った様ですが、実際に見れなかったのはちょっと残念。お目当ての選手がどの区間を走るのか、S新聞でも見ない限り全く情報が無いのでした。
中継番組の目玉ゲストとして高橋尚子、野口みずき両選手が出ていましたが、六本木の放送局の夜のスポーツニュースではレース自体の報道そっちのけでメールアドレスを交換する2人の様子を紹介していて思わず苦笑、おいおいレース結果は?という感じです。

chiba-ekiden051123


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本田美奈子さんの訃報を通じて

歌手の本田美奈子さんが急性骨髄性白血病で亡くなられたとの事、彼女に格別の思い入れが有る訳では無いが、まだ38才。大きな舞台を経験して舞台歌手として飛躍しつつある姿をTV等で目にしていただけに、歌手として人間としてまさにこれから、という若さでの死は残念だ。

彼女の死を聞いて思うのは、以前松原みきさん、中尊寺ゆつこ氏や杉浦日向子氏等の訃報を聞いた時も感じたのだが、やはり病気で人は死んでしまうのか、という事。
TV報道などで良く目にする様に、昨今の医療技術の発展と医療機器の進歩は目ざましいものがあり、早期なら癌でも何でも完治してしまうし、相当進行した病気でもそれなりに治癒してしまうような気がしてしまうものだが、そうでない事も有る!と改めて冷水を浴びせられた思いがする。
いつ何時何が起こるか解らない生身の我々ならば、日々無事に過ごせる事を改めて我が身に感謝すべきなのかもしれない。

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東京モーターショウ

先月の22日から15日間にわたって開かれていた東京モーターショウ。
最終日の昨日ようやく行ってきました。大きなイベントの最終日というのは何か独特な雰囲気が感じられて良いものです。
晴海開催の最後の頃から現在まで毎回足を運んでいる訳ですが、幕張に会場を移して15年、さすがに運営も手慣れて来たようで最初の頃の混乱と大混雑はすっかり影を潜め、大変な来場者数(151万人)であるにもかかわらず、ゆっくりと会場を見て回る事が出来る様になっています。
モーターショウ会場の華やかさ具合は参加企業のやる気や金のかけ方を通じて日本経済の状況を如実に反映して来ました。一時は落ち込んでいた国産メーカーも大分持ち直して来ている感じはしますがまだまだかな〜という雰囲気ではあります。国産車では日産ブースのGTRのモックアップ?が大人気だったようですが、私自身はGTRには何の興味も感心も無いので他に見るも物無し、日産車ユーザーとしては残念で有ると同時にこのままで大ジョブかいな日産?とやや心配になってしまう。
それにしても以前に比べて何か想像力のほとばしりを感じさせる様な夢の有る提案や新製品が少ない様な気がするのだが。。今回やや影が薄い燃料電池やハイブリッド等の新技術を、夢の有るアイデアと結びつければとても魅力的な提案と成る様な気がするのだけれども。

実際に購入の対象としての車としては、高嶺の花とは言えやはり総じて外国車は魅力的(韓国車も価格が魅力的)だが、国産車にも一部のメーカーのSUVやミニバンなどには食指を動かされる新製品も無い訳では無い。もうちょっと魅力的なワゴンも見てみたい。

ヒュンダイのブースだったか、珍しく眼鏡をかけたコンパニオンの女性がおり、車を覗いていると「運転席にお座りになられますか?」と声をかけてくれる、思わず「アッ、お願いします」と返してしまったが、何となく「アキバ的」なものを感じさせるこれはちょっと珍しいサービスかもしれません(笑。

次回は再び商用車ショウとの同時開催で行われる模様、会場はどうするのだろうか?。

写真はテーマ館に出品されていたオート三輪!。多分今回の展示車両中格好良さでは一番かもしれない。
yokyo_motor_show_2005


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november

早い物で気がつけば2005年もあと2ヶ月、当ブログの一周年が過ぎたのも気がつかないまま日常生活の忙しさに翻弄されているうちに、今年も日々を重ねてしまいました。
毎年欠かさず参加している秋のマラソン大会もいつの間にか申し込み期間を過ぎていて参加出来ず、紅葉真っ盛りの山にも海にも行けないまま『フィールドは、ますます遠くなりにけり』そういえば定例記事のつもりで始めた「こよみ」も、白露、寒露、霜降とすっぽかしておりますなあ。

仕事にしろ生活にしろ慌ただしく過ぎ去って行く日々は、悪い事ではないにせよ本来ノンビリ屋である自分としてはまあ辛い事も少なく無い、ああすれば良かった、こうすれば良かった、これからどうすべきか。日頃何かにつけ楽観的と言われる自分が珍しくしんみりとした気分で休日を過ごしたのも、薄曇りの空から降り注ぐ柔らかい光のせいだろうか。

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