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今さらですが反日暴動について

再びフルタイムで働く生活に戻った為に、ブログに目を通す時間が無くなってしまいました。早くも「週刊」千の事の葉となりそうな気配です。
読みごたえの有る記事を連日投稿されているブロガーの皆さんは一体どの様な生活をされているのでしょう?

中国の反日暴動、ホリエモン騒動の決着、新ローマ法皇の誕生、更にはポール牧師匠の自殺と、新聞や報道番組を賑わすニュースにも自分なりに思う所は有るのですが、なかなか記事としてまとめるところまで行かないのが実情です。

最近マスコミを騒がせる中国の反日騒動。以前から東アジアに潜在する暗い深層水脈が遂に溢れ出したとも言えるこの事件は、多くのブロガーさん達を触発した様で、数々の怒りや悲しみに溢れた記事を興味深く読ませて貰いました。
普段からネットを通じた煽動やネット世論的な物に非常なうさんくささを感じている自分ですから、ネットを通じて広まったという今回の反日デモ、暴動事件に関して、加えてこれに対して遺憾の一言も言おうとしない中国政府の態度には憤りを禁じ得ません。
国内の民主化要求を弾圧する手段の一つとして反日思想が利用されて来たという情報は私も極めて信憑性が高いと思うし、逆に中国が多様な文化、考え方、政治思想を容認する国となれば、全てとは言わないまでも、台湾問題、チベット、北朝鮮、在日米軍の沖縄遍在など東アジアに横たわる諸問題の多くが良い方向に向かうのではないか思っています。

中国共産党が愛国教育を通して厄介な反日世代を作り出してしまった事は、東アジアにとって当面不幸と言わざるを得ないのですが、こんな時だからこそ日本人は「それ見た事か」的な行動に出るのでは無く、冷静且つしたたかに言うべき事は言い、我慢すべきは我慢してお互いの良いところを見つけだす様な付き合方を探し出すべきではないでしょうか。(今朝のサンジャポでハマコー氏も同様な事を言っておりました)
謝罪するならするで相手にハッキリと解る手法、場を通じて謝罪し、ODAで恩を売らない。その意味で私は今回の小泉首相の謝罪のタイミングは評価しています。また日中両国間の民間経済が充分活発な昨今ですから、対中国向けODAは減らして行く、もしくは中止するという判断には賛成です。しかし結局は借金であるODAですから、時々見受けられる「恩を仇で返すのはけしからん」的な意見は「金を貸してやったのにこんちくしょう」と言っているのと同じで非常に格好悪いと思いますね。
靖国神社については、宗教感や思想に関して他国の人間からとやかく言われる筋合いは無いと思いますが「戦争の犠牲者を弔い、不戦の誓いを新たにする」と言う大義名分に関しては、官軍の戦死者を祀る「東京招魂社」として建てられた経緯からして(会津始め敵対した奥羽諸藩、幕軍の犠牲者は祀られていない)また同様に戦争の犠牲者となった多くの民間人は祀られていない、という性格からして、本当に「不戦の誓いを新たにする場所」として相応しいのか多いに議論が必要では無いかと思います。この問題に関しては私の両親も含め戦中世代は意外と割り切っている様です。則ち、戦争で亡くなった友や肉親は都心の神社では無く、故郷の墓に、あるいは何処か遠いところに眠っているからなのです。政治家の参拝で物議を醸してしまうのは迷惑千万、という道理です

やや話が逸脱しました。

愛国教育にドブ漬けにされてしまった若者達の考えを変えて行くには少々時間がかかりそうです。愛国の名を借りた反日教育のマインドコントロールを解き、今だ本当に何が行われたのかを知らない日本人自身(勿論私も含め)の為にも、戦後ドイツ、ポーランド間で行われたという教科書の共同研究の様な事を日中韓で行うべきではないか。国が出来ないのならこれだけ経済交流が活発な国同士なのですから、企業が資金を出し合って民間主導で教科書記述の調整や未解決の歴史問題に関して共同研究を進めて行く財団を設立する(その事が企業利益にも叶う)という手も有りそうです。自由主義史観乃至修正史観という考えを方を支持されている方の中には、時に「南京事件は無かった」的な極論を持つ人も居る様ですが、秦郁彦氏の様な右派とされている研究者でさえ数万人の犠牲者が存在したと主張しているのですから、相手方の主張を鵜呑みにしないのと同様に自分達だけの解釈や証拠の捏造をいちいち揚げつらって糾弾するのではなく、また『自虐史観』などというこれ自体充分「自虐的な」言葉に右往左往する事無く、前向きに話し合い、自分達の弱点、非をさらけ出した上で相手と対等にやりあう事の格好良さに思いを馳せるべきで、これこそどの国にとっても「愛国」だとおもうのですが。。。我々が知りたいのは"修正された"歴史では無く真実なのです。
さらに国民も景気問題ばかりに着目しないで、国際問題で政府に一過言持つべきではないかと思う次第です。

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Comments

ヨシヲさん、
コメントとトラックバックありがとうございました。ヨシヲさんのコメントを訂正することはできないので、もう一度その数字の部分だけ修正したコメントを送ってくだされば、今までいただいたコメントは削除させていただきます。マックを使っている場合は~はタイプしても表れないんですよね。私もときどきやっちゃいます。

>これは中韓の人達にも言える事だと思います。

やはり誰でも自分の国の歴史を正当化したい気持ちが強いのでしょうね。私も日本人なので、自分の祖先が戦争で多くの人を虐殺したということは信じたくありません。でも、将来の平和を手に入れるためには、過去の真実を見極めることも必要だと思うのです。日本には特にご年配の方は右よりの国粋主義者的な考えをする人が多いようですね。でも、日本だけでなく、中韓を初め、全ての国に言えるのですが、時代はどんどんと移り変わってきているので、自国の歴史をもっと客観的な目で見ることも大切だと思います。

Posted by: 美爾依 | May 02, 2005 at 02:51 AM

客観的な目で見るという事は確かに必要だと思います。
私見としては日本人がようやく自国の過去を客観的に見れる様になりつつあった昨今、同時にこれに対する揺り戻しの波が起きて急速に振幅を増している様な印象があります。
実際国際関係としては中途半端なプライドはひとまず置いて、謝罪にせよ何にせよ明確、且つ効果的に行って行く事が重要でしょう、確かにその辺りはドイツの方が上手なのかもしれません。
例えば以前話が出ていた靖国に変わる戦没者、戦争犠牲者全てを対象にする追悼施設などもその一つかもしれません。

Posted by: ヨシヲ | May 03, 2005 at 01:00 AM

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