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踊るサテュロス

0503_ueno02_dancing_satyr風はまだ冷たいながらも春の到来を思わせるおだやかな陽光が溢れる上野公園。園内では気の早い桜が(寒緋桜&早咲き大島桜?)ちらほらと咲き始めていました。

国立博物館表慶館で行われている『踊るサテュロス展』を観た。
1998年、シチリア沖で漁師の網に偶然かかり発見された古代ギリシアの神像彫刻。ローマが共和制として歩み始めて間もない紀元前4世紀、フェニキア人と共に地中海に覇を唱えていたギリシア人の勢いが感じられるダイナミックな造形だ。余談だが海底からご本尊が発見された経緯は浅草寺の縁起と似ている、かな?。

幅が広いが奥行きのない表慶館を逆手にとり、模型や発見時の写真パネルをギャラリー風に展開、その奥中央の吹き抜けドームにサテュロス像が鎮座ましましている。
モザイクタイルの床、ホールを取り囲む回廊とコラム、大ドームの高天井からおちる間接光、、、ローマの神殿建築を彷佛とさせる要素全てがサテュロス像のために在るかの様に嵌っている、というか嵌り過ぎている。嵌り過ぎてサテュロス像があたかも建築の装飾として初めからここに在る様にさえ感じられる。
彫刻が本来鎮座していた環境を再現したとも感じられる今回の展示空間に、サテュロス像も安堵しているだろうか。

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