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千の百億倍

Vairocana上野の国立博物館で開かれている「唐招提寺展」を見た。

現在解体修理中の唐招提寺から運ばれた盧舎那仏、四天王像などを初めとして、鑑真和上像、装飾の施された実物の建築部材や出土品、そしてこれだけでも特別展を開く事が出来そうな東山魁夷画伯の障壁画が丸ごと展示されている。
仏像の中心は盧舎那仏だが、太陽神に由来するというこの仏の切れ長の目を凝視していると何か心の内を見透かされているようで思わず視線を逸らせてしまう。
他の観覧者も同様らしい、盧舎那仏の視線に難しい顔で耐えている人が多い。現代の、しかも近代的な博物館の展示室の中でさえこうなのだ、仄暗い金堂で仏像を見上げた古の人々は、その視線の力強さに射すくめられる思いがした事だろう。
他にも金堂の解体工程をつぶさに記録した写真は興味深い。やや専門的な話しだが、明治の修理に際して屋根裏に洋小屋組み(トラス構造)が取り入れられていたというのは建物の性格を考えるとちょっとした驚きで、いかにも明治と言う時代を感じさせる。今回の大修理では創建当時の構造に戻されるのだろうか?。
訪れたのが閉館間際だった為、仏像の製作過程を紹介する展示などを見残したのは残念だった。

ところで千の百億倍とは盧舎那仏の威光が千の世界に照らし出され、そこから百億の仏があまねく行き渡るという事(だったように思う。記憶曖昧ですいません)。光瀬龍氏のSF小説で萩尾望都氏により漫画化された『百億の昼と千億の夜』を思い出した。

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Tracked on February 25, 2005 at 10:44 PM

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