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宝刀を抜いてしまった選手会

プロ野球再編問題に絡みプロ野球選手会が土日のストに突入した。
本来はちらつかせる事によって圧力をかけ、交渉を有利に導く為に存在する伝家の宝刀を抜いてしまった事になる。労働者にとってストライキは戦争であり一旦始まってしまえば殲滅戦で草木一本残らない可能性だって有るのだ。彼等の主張は本当にファンの声を反映していたのか?そもそも彼等をその気にさせたファンの声とは何なのか。100万人の署名だろうかそれともインターネットのアンケート結果だろうか、
そこには「2リーグ制には賛成だがストは反対」「1リーグ制に賛成だが1年凍結」「合併止むなし、但し機構改革を熱望」etc、、という100人いれば100通りあるはずの意見や希望が果たして反映されているのだろうか。NPB、選手会双方から出されたアナウンスを読む限りそれぞれの立場の違いは有るもののお互いに歩み寄ろうとする姿勢は感じられる、なのに何故お互い妥協し協力出来ないのか。
そもそもプロ野球機構は、そしてコミッショナーは何故こんなにも無力なのか、彼等自身による公正で中立な機構への改革や透明性の高い経営を期待しても無理かもしれないが、一方経営悪化の主原因が高騰する年棒、観客の野球離れにあるのならば、選手に責任が有るとまでは言わないにしても選手会自身も改革に協力する姿勢をもっと見せるべきなのではないだろうか(だからこそ交渉しているのだと言われればそれまでだが、実際にストを打ってしまっては元も子もない)。そして社会の変化に対応した運営の改革と同時にファンの意識改革も必要だろう。そもそも12球団を維持出来る程の野球ファンは日本に居るのか?、大阪ドームや神戸の試合を見る限り疑問に思える。先般話題になった1リーグ制は経営者サイドが密室で進めた事に問題が有るが、現状のプロ野球を巡る閉塞状況に一石を投じたと言う意味では某元オーナー氏の存在も含めて価値の有る提案として私は評価している(アンタ何様だ?と言われてしまうかもしれないが)。
ストを巡る交渉の結果、新規参入条件の緩和、2リーグ制の維持、2006年度以降の12チーム以上の確保等、経営者側にも変化の兆しが見えている、ベンチャー企業やカラオケ屋さんの新規参入の可能性も高く、事態は概ね良い方向に動いている様に見える。球団合併や1リーグ制の議論では選手会も世論も1年凍結して議論を尽くして、と言う意見が大勢で有ったはずなのに、新規参入に関しては来年から実施しろ!と言う矛盾に皆気が付かないのだろうか?
ライブドア社や楽天のオーナーは来期からの参入に何の問題も無いと言っているようだが、私にはマネーゲームで成り上がったバーチャル世界の住人のハッタリの様に聞こえて仕方が無い。サッカーチームで実績の有る楽天はまだしも、プレステのゲームじゃ有るまいし球団経営は泥まみれ、究極のリアルではないか。事実フランチャイズ候補地とされた自治体では既に様々な問題が浮上していると聞く、私はこの問題に限って素直に受け止めれば経営側の主張に理がある様に思う。まあ「週末ぐらいはのんびり馬鹿馬鹿しいバラエティ番組でも見たい、野球中継が無くなって清々した」という人も居るだろう、私も今はそんな気分ですね。

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